こんにちは。静岡安倍川整体院です。
「腕を上げると途中で止まる」
「服を着る時に肩がつらい」
「後ろに手を回しにくい」
「肩だけでなく首や背中まで張っている」
このように感じることはないでしょうか。
四十肩・五十肩という言葉はよく知られていますが、実際には、ただ肩だけの問題として見ると整理しにくいことがあります。肩がつらい時ほど肩そのものに意識が向きやすいのですが、腕の動きには、背中や胸まわり、首、肩甲骨、呼吸のしやすさまで深く関わっています。
今回は、四十肩・五十肩のような肩の動かしにくさがある時に、なぜ肩だけで見ないほうがよいのかについてお話しします。
肩はひとつだけで動いているわけではありません
肩を動かす時、実際には肩だけが動いているわけではありません。
腕を上げる時には、肩そのものだけでなく、
- 肩甲骨の動き
- 背中のしなやかさ
- 胸まわりの開きやすさ
- 首の緊張
- 呼吸の動き
こうしたいろいろな要素が一緒に関わっています。
そのため、腕が上げにくい時も、肩だけを見ればよいとは限りません。
背中が固まっていたり、胸まわりが縮こまっていたりすると、肩が動ける範囲も小さくなりやすくなります。
肩だけを何とかしようとすると変わりにくいことがあります
肩がつらい時は、どうしても肩そのものを何とかしたくなるものです。
もちろん肩まわりに負担がかかっているのは確かですが、その場だけ肩をゆるめても、また動かしにくさが戻ることがあります。
それは、肩に負担を集めている流れがそのまま残っているからです。
たとえば、
- 背中が固まりやすい
- 胸の前が縮こまりやすい
- 肩甲骨が動きにくい
- 首肩に力が入りやすい
- 呼吸が浅い
こうしたことが重なると、肩だけが頑張る形になりやすくなります。
すると、少し動いてもすぐに張りやつらさが戻りやすくなります。だからこそ、肩だけではなく、肩が動きやすくなるための土台も一緒に見ることが大切です。
背中が固まると腕は上げにくくなります
腕を上げる動きには、背中の動きがとても大切です。
背中がしなやかに動くことで、肩甲骨も動きやすくなり、結果として肩への負担が偏りにくくなります。
ですが、長時間のデスクワークやスマホ、車の運転などで前かがみが続くと、背中は少しずつ固まりやすくなります。
背中が固まると、
- 肩甲骨が動きにくい
- 肩が前へ引っ張られやすい
- 腕を上げる時に引っかかる感じが出やすい
- 首肩まで張りやすい
といった流れにつながりやすくなります。
肩のつらさがある時に背中まで見ることが大切なのは、このためです。
胸まわりの縮こまりも肩の動きに関わります
肩の動きにくさがある方は、胸まわりが縮こまりやすくなっていることがあります。
たとえば、
- パソコン作業が多い
- スマホを見る時間が長い
- 肩が前に入りやすい
- 猫背ぎみになりやすい
こうした状態が続くと、胸の前が開きにくくなり、肩の動ける範囲も小さくなりやすくなります。
特に、腕を上げる、後ろへ回す、横から動かすといった動作では、胸まわりのやわらかさがとても大切です。
肩が動かしにくいからといって肩だけを見るのではなく、胸の前が縮こまりすぎていないかを見ることで、体全体の流れが見えやすくなります。
呼吸の浅さで肩まわりがゆるみにくくなることがあります
肩の動かしにくさがある方の中には、呼吸が浅くなっている方も少なくありません。
呼吸は、胸だけでしているわけではなく、背中、胸、お腹、首肩までいろいろな場所が関わっています。
ところが、首肩や胸まわりが固まりやすいと、呼吸は浅くなりやすくなります。
呼吸が浅くなると、
- 首肩に力が入りやすい
- 背中がさらに固まりやすい
- 体が休まりにくい
- 動かしにくさが抜けにくい
という流れになりやすくなります。
つまり、肩の動きにくさは、肩の形や硬さだけでなく、呼吸のしやすさともつながっていることがあります。
筋膜の癒着があると動きがなめらかに出にくくなります
当院では、筋膜の癒着をはがし、自己回復力を高めることを大切にしています。
筋膜は、筋肉どうしや体のさまざまな部分をつないでいる組織です。
この筋膜がこわばったり、癒着したりすると、動きがなめらかに出にくくなります。
肩の動きにくさがある時には、
- 首から肩にかけての張り
- 背中の固さ
- 胸まわりの縮こまり
- わきの下や肩甲骨まわりの動きにくさ
- 腕の重さ
こうしたところに筋膜の癒着が重なっていることがあります。
その状態で肩だけを何とかしようとしても、全体の動きがついてこないため、動かしにくさが残りやすくなります。だからこそ、肩だけではなく、背中や胸、腕まで含めた流れを見ることが大切です。
四十肩・五十肩のような動かしにくさほど全身で見たほうがよいことがあります
肩の動かしにくさが続く方の中には、
- 腕が上がりにくい
- 後ろへ手を回しにくい
- 夜に気になりやすい
- 肩だけでなく首や背中まで張る
- 反対側まで気になってきた
- 動かさないうちにさらに固まりやすい
といった状態が重なっていることがあります。
こうした時は、肩そのものだけを見ていても整理しにくいことがあります。
一部分だけを何とかしようとするより、全身の流れを見ながら整えていくほうが、結果として肩の負担も偏りにくくなります。
当院が大切にしている見方
当院では、肩の動かしにくさがある時でも、ただ肩だけを追いかけるのではなく、
なぜ肩が動きにくくなっているのか
なぜ肩に負担が集まりやすくなっているのか
を見ていきます。
背中は固まりやすくなっていないか。
胸まわりは縮こまりやすくなっていないか。
肩甲骨の動きは小さくなっていないか。
首肩に力が入りっぱなしになっていないか。
呼吸は浅くなっていないか。
こうしたつながりを見ながら、筋膜の癒着をはがしていくことで、体全体が動きやすい状態を目指していきます。
その結果として、肩だけに負担が集まりにくくなり、自分の力で整いやすい流れにつながっていくことを大切にしています。
日常で意識したいこと
肩の動かしにくさが気になる時は、日常でも少し意識できることがあります。
1. 前かがみの姿勢を続けすぎない
前かがみが長く続くと、背中や胸まわりは固まりやすくなります。時々目線を上げて姿勢をほどく時間を作ることが大切です。
2. 無理に大きく動かしすぎない
動かしたほうがよいのではと思って、つらさを我慢して無理に動かしすぎると、かえって力みが強くなることがあります。まずは体全体の緊張を見直すことが大切です。
3. 息を止めない
肩が気になる時ほど、無意識に呼吸が浅くなりやすくなります。まずはゆっくり吐くことを意識してみてください。
4. 背中や胸まわりも意識する
肩だけを回すより、背中を軽くひらく、胸の前を少し広げるといった意識を持つだけでも、肩への負担は変わりやすくなります。
5. 我慢しすぎない
動かしにくさが続くほど、体はかばう形を覚えやすくなります。長引く前に全体の流れを見直すことが大切です。
まとめ
四十肩・五十肩のような肩の動かしにくさがある時は、
- 肩だけの問題とは限らない
- 背中の固さが関わることがある
- 胸まわりの縮こまりが影響することがある
- 呼吸の浅さで体が休まりにくくなることがある
- 筋膜の癒着によって動きがなめらかに出にくくなることがある
このようなことが重なっている場合があります。
当院では、筋膜の癒着をはがし、自己回復力を高めることを大切にしながら、肩だけでなく、背中、胸まわり、首、呼吸まで含めて全体の流れを見ていきます。
腕が上がりにくい方、肩だけでなく首や背中まで張りやすい方は、一度体全体の状態を見直すきっかけにしてみてください。







